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AIトレーダーが市場へ与える影響--GARCH型モデルのミクロ的基礎づけによる検討

中川 慧, 平野 正徳, 南 賢太郎, 水田 孝信

2024年度人工知能学会全国大会(第38回), p. JSAI2024_3Xin201, May 30, 2024


Conference

2024年度人工知能学会全国大会(第38回) (JSAI2024)

Abstract

近年のAIの進展は、金融市場におけるAIトレーダーの存在感を増幅させ、その市場への影響が注視されている。本研究では、代表的な金融時系列モデルの一つであるGARCH(1,1)モデルを、人工市場研究の知見を基にミクロ的に基礎づけ、AIトレーダーが市場に与える影響をモデル化し、その動態を解析する。GARCHモデルは、ボラティリティ・クラスタリングを再現できる条件付き分散をモデリングする一般的な手法であるが、そのミクロ的基礎は未だ十分には解明されていない。本研究では、市場の投資家をノイズ・トレーダー、ファンダメンタル・トレーダー、AIトレーダーに区分し、それぞれの割合や意思決定がGARCH(1,1)モデルのパラメータにどのように影響を与えるのかを明らかにする。また、AIトレーダーの取引行動が市場のミクロ・プロセスとしてどのように機能し、それがマクロな市場のボラティリティや価格形成メカニズムにどのように影響を与えるのかを、理論的なモデルとシミュレーションを通じて解析する。

Keywords

マルチエージェント; 金融市場; ミクロ的基礎づけ;

doi

10.11517/pjsai.JSAI2024.0_3Xin201


bibtex

@inproceedings{Nakagawa2024-jsai38,
  title={{AIトレーダーが市場へ与える影響--GARCH型モデルのミクロ的基礎づけによる検討}},
  author={中川 慧 and 平野 正徳 and 南 賢太郎 and 水田 孝信},
  booktitle={2024年度人工知能学会全国大会(第38回)},
  pages={JSAI2024_3Xin201},
  doi={10.11517/pjsai.JSAI2024.0_3Xin201},
  year={2024}
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